大阪・兵庫の”住まい”と”街”にまつわるお役立ちWebマガジン
powered by SHOWA GROUP大阪支店

新しいキッチンはガス?IH?~何を重視して選びますか!?~


キッチンの前に立つ男性と女性

お家を建てるとき、キッチンはガスかIHか、
どちらにするか決めていますか?
今までガスを使っていたという方は
IHの使い勝手や電気代はどうなのか、
気になるところですよね。
そこで今回は、
ガスとIHをいろいろな面で比べてみました。

キッチンの熱源いろいろ

食卓に座るこども達

家庭で使うガスには、プロパンガス(LPガス)と都市ガスがあり、都市ガスは地下に通されたガス導管を通じて家まで届けられますが、LPガスは、各家庭でガスボンベを購入する必要があります。

 

LPガスは主に郊外などで、ガスの導管が引かれていない地域で使用されており、都市ガス用とLPガス用では使用できる調理器具や暖房器具が異なります。

 

またIHとは、インダクションヒーティング(電磁誘導加熱)の略称。
家庭では主にクッキングヒーターに使われています。磁力線によって電流を起こし、金属製の鍋との間に電気抵抗を起こして鍋自体を発熱させて調理します。

 

200Ⅴの電源が必要なので、もしIHを検討するなら、お家を建てる時からIHを採用するかどうか決めておきましょう。

調理しやすさ

フライパンで調理する人

【ガス】

2口でも3口でも、同時に強い火力で調理することができます。
強火にすると火が鍋の側面にもまわるので、中華鍋などをあおりながら調理することもできます。

 

調理中、火力を調整する時は実際に火の大きさを確認するためにかがむ必要があります。
ガスコンロを使うとキッチンや家の中の温度が上がるので、夏場に料理をするのがおっくうになりがちなのが、デメリットといえるかもしれません。

【IH】

IHの火力は液晶パネルで確認したり調整したりできるので、立ったままの楽な姿勢で調理できます。
また周囲が熱くならないので、夏場の調理も快適にできます。

 

電力の容量が決められているため、すべてのヒーターを同時に使用すると、最大火力が使えない場合もあります。

 

電気抵抗を起こすことで鍋を発熱させるため、基本的に鍋を天板の上に置いておく必要があり、鍋をコンロから離した状態では調理ができないのがデメリットになる場合があります。

安全性

IHを使用してフライパンで調理する人

【ガス】

火が出るので、火事ややけどの原因になる危険性があります。お子さんや高齢者、放し飼いのペットがいるお家では注意が必要です。

 

最近のガスコンロには、センサーで温度を感知し、高温になって発火する前に消火してくれる安全機能がついたものもありますので、心配な方は検討してみてもいいでしょう。

【IH】

鍋自体が発熱して火が出ないため、火事になる危険性は低いといえます。
お子さんや高齢者、放し飼いのペットがいるお家では安心感が高まりますね。

 

ただ、使用後の天板はお鍋の熱が移って熱くなっていますので、直接さわらないように気をつけましょう。

使える鍋やフライパン

ガスで煮立つ鍋

【ガス】

基本的には、どんな材質や形のお鍋、フライパンでも使うことができます。

【IH】

鉄製やステンレス製、ホーローの鍋は使用できますが、土鍋や陶磁器、耐熱ガラス、アルミの鍋などは使用できません。

 

ただしアルミ鍋や銅鍋なども使用できるオールメタル対応のIHもあります。

 

またお鍋の形は、底が平らになっているものしか使用することができません。
鍋底が丸く、ヒーター表面に鍋底全体がつかない中華鍋などは熱効率が悪くなってしまいます。

お手入れしやすさ

片付けられたキッチン

【ガス】

ガラストップなど、お手入れしやすい商品も浸透してきていますが、吹きこぼれるとごとくやバーナーをはずして洗う必要があり、面倒と感じる方もおられるかもしれません。

【IH】

表面がフラットで、ガラストップなので、吹きこぼれたり油が飛んだりしてもサッと拭くだけでOK。ラクにお手入れできます。

 

火が出ないので、揚げ物をするときに天板付近に新聞を敷いておくと、周囲が油で汚れるのを防げます。

費用

屋根に設置された太陽光発電パネル

【ガス】

一般的に都市ガス・プロパンガスとも、どの時間帯に使用しても同じ料金です。
電気代に比べて割安です。

【IH】

電気の料金プランは一般的に、深夜から早朝にかけては割安になっているので、その時間帯に調理することが多いご家庭ではメリットがあります。
オール電化住宅で、太陽光発電システムを搭載している場合は、ランニングコストを大幅に抑えることができます。


いかがでしたか?
IHは、オール電化住宅にしたいと考えている方や、安全性を最優先する方、
お手入れしやすさや見た目の美しさを重視する方などにおすすめです。
ガスは、中華鍋をよく使うお家や、炙り料理をしたい方などにおすすめといえます。
実際に使用されている方のお話も参考にしながら、
ご自分のキッチンライフの中で何を重視するのか考えて決めてくださいね。