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時短大掃除で良い新年を~伝統を大切にしつつ効率よく~


年の瀬も押し迫り、そろそろ本格的な大掃除にとりかかろうと
考えている方も多いかもしれませんね。

日本の大掃除には、新年を迎えるための
儀式的な意味合いも含まれているそう。

今回は、そんな年末の大掃除についての情報をお届けします。

年神さまを迎えるための大掃除

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日本の年末行事の一つともいえる大掃除。

平安時代にはすでに、家を守り五穀豊穣をもたらしてくれる年神さまに来てもらえるよう、家にたまったすすを払って大掃除をしていたそうです。

 

このすす払い、昔は商家などで奉公に出ている人が新年になって里帰りできるように、12月13日と日程を決めて行われていたとか。

現在のように交通手段が発達しておらず移動に時間がかかるため、早めに大掃除を済ませていたのですね。

 

今では時間感覚も随分違っていますが、12月28日にお正月のお飾りをすると年神さまが喜んで来てくださるそうなので、できればそれまでに大掃除を終わらせられればいいですね。

 

新年を迎える儀式としての意味合いもある大掃除。今年一年を無事に過ごせたことに感謝しながら、できる範囲で取り組んでみてはいかがでしょうか。

段取りよくして時短に

とはいえ、日々の生活だけでも忙しい中、できるだけ効率よく大掃除に取り組みたいですよね。

そこで、たとえば1日2.5時間、5日間の計10時間を大掃除に充てると考えてみてください。

 

お仕事をしている人は、仕事納めの後にその時間をとってもいいし、それまでの休日にとってもいいですよね。

■スケジュールを立てる

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まず、自分が住んでいる地域の年末のゴミ収集日を確認しましょう。年内最終のゴミ収集日に出し忘れのないように家族にも伝えて、個々の部屋の不要なものはその日までにまとめておいてもらいましょう。

 

そして、大掃除の日時を何日の何時から何時まで、と決めましょう。

日常の家事のことも考えて、スケジュールにできるだけ余裕をもたせた方が、疲労が少なく気持ちにゆとりが生まれます。

■掃除場所を決める

次に、大掃除をする場所を決めます。

普段掃除しないところ、気になっている場所を優先的にピックアップして、いつ、どこを掃除するか決めていきましょう。

 

普段なかなか手が回らないのは、窓ガラス、網戸、サッシレール、照明、キッチンの換気扇、キッチン家電、冷蔵庫などでしょうか。

 

たとえば窓ガラスや照明の掃除は、各部屋分をまとめて集中的に掃除する方が道具を揃えるのにも作業的にも効率的なので、そのあたりも考慮しましょう。

 

時間が余ればほかのところもする、くらいに気楽にプランを考えましょう。

■前日から道具を揃える

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決まったお掃除スケジュールの前日から準備を整えましょう。

 

ハタキ、バケツ、ぞうきん、メラミンスポンジ、洗剤、ゴム手袋、エプロン、マスクなどをひとまとめにしておくと、翌朝すぐに大掃除にとりかかれます。

 

また前日から、「明日は〇時から〇時まで大掃除」という気持ちでいれば、素早く行動できて時短にもつながります。

エコ洗剤で時短に

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二度拭きの必要がある洗剤だと、どうしても時間がかかってしまいます。洗剤を一度拭き取るだけで完了する洗剤を選びましょう。

 

エコ洗剤である重曹や酢、クエン酸を使えば拭き取るだけでOKなので、効率よく掃除できます。

しかも少しくらい残っていても無害だから、安心して使えます。

■重曹を使ったお掃除のポイント

重曹には、次のようなはたらきがあり、キッチンまわりの油汚れ、シンク磨き、床拭き、カーペットの汚れとりなどに利用できます。

 

  • ・研磨作用…水を含ませてクレンザーのように使用できます。
  • ・中和作用…弱アルカリ性なので、酸性の油分の汚れを中和させて落とします。
  • ・吸湿・吸臭作用…脱臭・消臭します。
  • ・発泡作用…酸性のものと混ぜると発泡します。酢と混ぜて排水管などの汚れを落とします。

 

キッチンまわりの油汚れやシンク磨きには、重曹を振りかけて湿らせたスポンジでこすります。焦げついた鍋やまな板の臭いも直接ふりかけてこすります。

 

床拭きには、1リットルの水に大さじ4の重曹を溶かした重曹水で拭きます。

カーペットは、重曹を振りかけて一晩置いてから掃除機をかけます。

 

バスタブや洗面台、便器も重曹を直接ふりかけて、湿らせたスポンジなどでこすります。

■お酢を使ったお掃除のポイント

お酢には次のようなはたらきがあり、お風呂の水あかや調理器具の抗菌に使用できます。

 

  • ・剥離・溶解作用…酸性なので、トイレの黄ばみやバスの水あか、石鹸かすなどのアルカリ性の汚れに浸透して、はがれやすくします。
  • ・抗菌作用…雑菌の繁殖を抑えるので、まな板にも。
  • ・消臭作用…タバコ臭やトイレ臭などアルカリ性の臭いを中和して消臭します。

 

いずれの使い方も、お酢を2~3倍にうすめて、スプレーして使います。

 


欧米では、気候のよい春から初夏にかけて大掃除をする
スプリング・クリーニングという風習があるそうですが、
とても合理的に思えますよね。

 

でも、年があらたまるときに儀式的な意味も込めて
大掃除をするからこそ、新年の清々しさを
より感じられるのかもしれません。

掃除をする場所を変えたりして、春と年末の2回、
大掃除をしてもいいかもしれませんね。