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窓をステキに装飾しよう~実はインテリアの重要アイテムです~


窓まわりにつけるカーテンやブラインドなどの装飾のことを

インテリア業界では「ウィンドウ・トリートメント」というそうです。

それ一つでお部屋の印象がガラリと変わり、

インテリアプランの総仕上げともいえる大切なアイテム。

お部屋のイメージを自分らしく、

トータルにコーディネイトするための情報をお届けします。

ウィンドウ・トリートメントとは?

ウィンドウ・トリートメントとは、インテリア業界の用語で、窓まわりの装飾のこと。その役割には、部屋の外から中が見えないように隠したり、部屋に差し込む光を調節したりする「機能性」と、インテリアとしてお部屋のアクセントカラーにしたり、雰囲気をつくったりする「装飾性」の2つの側面があります。

 

カーテン、ブラインド、シェードなど様々なアイテムがありますが、それぞれ機能や使いやすさが異なります。
また、どんなアイテム、どんな色を選ぶかによって、空間の雰囲気がガラリと変わってしまいます。

 

まずはそのお部屋の目的やそこでの窓の役割を考えて、機能をしっかり働かせられるものをピックアップしましょう。そして、その部屋のインテリアに合うもの、目指す空間のイメージに合う演出ができるアイテムを選びましょう。

①機能性

女性と子供

◯視線の遮断

自然光をとり入れて明るい空間で過ごしたいと思っても、外から家の中が丸見えになってしまうとやはり落ち着かないですよね。そこで、視線を遮る役目をしてくれるのが窓の装飾です。

 

昼間は外から家の中は見えにくいので、たとえばレースのカーテンなどで光を入れながら視線を遮ることができます。
ミラーカーテンという機能性カーテンは、窓側にブライト糸という糸を編み込むことで、ミラー効果をもたせており、一般のレースカーテンに比べ、1割~2割近く多く遮ることができます。

 

夜に部屋の照明をつけると外から家の中が見えやすいので、遮光性の高い装飾が必要です。

◯省エネ効果

窓の装飾には夏の直射日光をやわらげたり、暖房して温まった空気を逃がしにくくしたりする効果があります。
最近の住宅は断熱性や気密性が高くなっていますが、やはり窓は断熱性が弱くなる場所。布製のカーテンなどで空気層をワンクッション設けることで、省エネ効果が期待できます。

◯防音性

布は音を吸収するので、カーテンなどの有無によって室内の音のもれ方は変わります。
防音性能を高めたカーテンなども販売されているので、小さな子どもがいるご家庭や、音楽や映画を大きめの音で楽しむ方などは、使用するといいかもしれませんね。
アルミ製のブラインドなどには防音性は期待できません。

➁装飾性

◯どんなテイストにも合う[ダブルカーテン]

窓とカーテン

ドレープといわれる厚手のカーテンと薄手のレースのカーテンを組み合わせる、最もポピュラーなスタイルがダブルカーテンです。
素材、デザインとも豊富なので、インテリアのテイストに合わせてコーディネイトしやすいアイテムといえます。

 

直線的な要素が多いインテリアの中で、ドレープのやわらかなラインや、風や人の動きで揺れる軽やかさをもつカーテンをとり入れることで、くつろぎ感や温かみを表現することができます。

 

ソファやチェア、ラグなどの素材や色、デザインと一緒に考えてトータルにコーディネイトしましょう。

 

比較的簡単に取り替えられるから、模様替えにも効果的。 季節によって変えてもステキですね。

 

◯シャープな[ブラインド]

部屋の眺め

光や視線の調整が簡単にできるブラインド。アルミのブラインドを採用するとモダンでシャープな空間になり、書斎やワーキングルームにもぴったりです。
木製のブラインドなら温かみが出て存在感が増し、和室やリビングにも合いますね。

 

◯高級感が出る[縦型ブラインド]

ブラインドと植物

大きな掃き出し窓がある場合は、垂直に羽根が並んでいる縦型ブラインドを採用してもステキです。開閉が縦方向にできるので、頻繁に出入りする窓でも使えます。
お部屋がお洒落な雰囲気になり、高級感も演出できます。

 

◯シンプルな[ロールスクリーン]

窓とロールスクリーン

開口部がスッキリしてシンプルな印象になるのがロールスクリーン。
シースルータイプから遮光タイプまで選べますが、基本的にはレースカーテンの役割ができないので、視線が気にならないところにある窓で使用するのがおすすめ。
間仕切りや収納の目隠しとしても使えます。

 

◯すっきりモダンな[シェード]

窓とキッチン

生地を水平にたたんだり下ろしたりして使います。上げ下ろしの手間がかかるので、出入りの少ないところで使用しましょう。
ロールスクリーンよりもやわらかい雰囲気になり、カーテンに比べて部屋がすっきりモダンに見えます。
厚地のドレープとレースをセットで使えるツインシェードもあり、このタイプなら目隠しもできます。

 

◯色を楽しめる[プリーツスクリーン]

プリーツスクリーン

布や和紙製のスクリーンを水平のプリーツ状に加工し、上下に開閉させるプリーツスクリーン。
モダンな和室の窓装飾アイテムとしてすっかり定着していますが、洋室にぴったりのデザインも充実していて、カラーバリエーションも豊富です。
目隠ししながらやわらかな光をとり入れられるのが特徴です。

 

◯高い断熱性の[ハニカムスクリーン]

「ハチの巣」という意味の「ハニカム」スクリーンは、プリーツスクリーンの断面をハチの巣状にして空気層をつくったスクリーンのこと。
プリーツスクリーンよりも断熱効果が高まるので、より省エネにつながります。



インテリアコーディネイトの最後にプランニングされがちな
ウィンドウ・トリートメント。
でも実は、インテリアの印象を大きく左右するとても大切な存在です。
時間をかけて、予算もきちんととって選びたいですね。