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気になる?長期優良住宅のメリット【建物編】


住宅と設計図

最近よく耳にする、長期優良住宅。
せっかくマイホームを建てるなら、質の高い住宅を建てたいと思うのは誰もが思うことですよね?


今回は、住宅の品質を長期間にわたって保証する国の制度「長期優良住宅」を、
建物の品質面から利用するメリットについてお伝えします。


税金面のメリットについては、こちらです。

長期優良住宅ってどのような住宅?

外観

長期優良住宅とは、

  • ・品質の高い住宅
  • ・計画的に適切な維持(メンテナンス)を行う住宅
この2点がポイントとなります。


建物に限らず、どんなものでも歳月が経てば劣化していきますよね?
もちろん、住宅にもこれは当てはまります。
しかし、最初から品質の高い住宅を建て、計画的に修繕していけば、ある程度の劣化を防ぐことは可能です。


末長く安心して暮らせる住宅を建てると、国からさまざまな面で優遇される認定制度が導入されました。
この制度を長期優良住宅認定制度と呼びます。

長期優良住宅はここをチェック!9つの認定基準とは?

内装

長期優良住宅は9つの認定基準があり、これらをすべて満たす必要があります。
それでは、その9つの認定基準をわかりやすくご紹介します。


1.劣化対策
長期にわたり、構造躯体を使用し続けられる造りであること。


2.耐震性
規定の耐震等級を満たすこと。または免震建築物であること。


3.維持管理・更新の容易性
例えば水道管など、建物の構造躯体と比べて耐用年数が短いものでも、
簡単に点検や修理ができること。


4.可変性(共同住宅・長屋の場合のみ)
ライフスタイルの変化に合わせて、リフォームで間取りの変更が可能であり、
天井の高さを2,650mm以上にすること。


5.バリアフリー性(共同住宅のみ)
共用部分において、バリアフリー化するためのスペースを確保していること。


6.省エネルギー性
必要な断熱性能基準を満たした造りであること。
省エネルギー対策等級4に対応することが求められます。


7.居住環境
周辺の居住環境に配慮した造りであること。


8.住戸面積
一戸建ての場合は75㎡以上、共同住宅の場合は55㎡以上と、
ある程度必要な面積を確保していること。


9.維持保全計画
定期的な点検や補修を計画していること。


以上9つのポイントをまとめると、

  • ・地震や劣化などで壊れにくい住宅にすること
  • ・省エネなどに考慮した住宅にすること
  • ・将来のリフォームにも対応できる造りや面積をとること
  • ・定期的に点検や修理を行うため、安心安全が保証されること
ということになります。


これらを満たす住宅をつくるとなると、確かに初期費用として建築コストはかさむかもしれません。
しかし、断熱性能が高いなどの省エネに考慮された造りは、光熱費の節約に
つながります。
また、日本ではいつどこで地震が起きるかわかりません。
そのため耐震性を満たすことは必須でしょう。
さらに、将来的にリフォームしやすい・定期的に修理が入っている物件は、それだけで資産価値が高まります。


上記のように、長期優良住宅にはたくさんのメリットがあります。
この認定制度は、国の政策によるものなので、長期優良住宅を建てると補助金を
もらえたり、税金面でも優遇がされるなど、ますますお得です。

この2点に注意!長期優良住宅を建てる場合に気をつけたいこと

男性

長期優良住宅を建てる場合の注意点をご紹介します。


1.工事の途中で技術的な審査が必要
長期優良住宅は、劣化対策がきちんと行われているのか?
また、耐震性を満たしているのか?など、構造躯体からチェックする必要があります。
上記に伴い、工事の間に数回技術的な審査が発生します。
そのため、工事が始まる前に審査を申請し、認定を受ける必要があるのです。


2.入居後も定期的な点検や修理が必要
10年以内ごとに点検や修理を行い、維持管理に努めなければなりません。
また、その点検や修理の記録を残す必要があります。
このようにメンテナンスは大変かもしれませんが、長期優良住宅ではこの維持管理が
必須となります。
安心して住み続け、住宅の資産価値を守る上でも実施しておきたいものですね。


今回は、長期優良住宅の中でも住宅の品質にスポットを当ててご紹介しました。
長期優良住宅は、建設費や申請コストなどの初期費用がかさむ点はありますが、
質の高い住宅に住むということは、省エネなどにもつながり、
結果的に生活費のコストダウンになります。
さらにメンテナンスによる劣化を防ぐことで、資産価値を守ることにもつながります。
また、将来的に住み替えを検討している方は、賃貸や売却したりする際には、
有利になることが予想されます。
安心して暮らす我が家をお探しのあなたは、
ぜひ長期優良住宅も候補に入れてみてください。