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住宅ローンお得なのはどちら?変動金利vs固定金利


固定・変動金利

住宅ローンを組むとき一番気になるのが、借り入れるときに適用される「金利」では
ないでしょうか?
借り入れ金利が高いほど、総返済額も大きくなるので、できれば低い金利で借りた方が有利になります。


今回は、金利の中でも変動金利と固定金利、どちらを選んだ方がお得なのか、
わかりやすく説明していきます。

住宅ローンの金利とは?

住宅ローンには、金利が変動するタイプの変動金利と、金利が変動せず
一定の固定タイプがあります。
金利の種類は大きく分けてこの2種類ですが、変動金利と固定金利を合わせた
固定期間選択型も存在します。
ここでは、固定期間選択型も含めた住宅ローンの3タイプの金利を見ていきましょう。

■変動金利とは?

変動金利

変動金利とは、その名のとおり金利が変動するタイプです。
金利の上昇リスクは、借りる側が引き受けるので、固定金利と比べても金利が低いのが特徴です。


特に、今はマイナス金利の影響で、変動金利がかなり低くなっています。
また、住宅金融支援機構の調査(2017年度)によると、前回の調査と比べて、
変動型の利用割合が増加しているそうです。


以上のことから、

  • ・金利の上昇リスクに耐えられる方
  • ・(金利が上昇する前に返済が終わるので)短期間で借りる方
  • ・今後金利が下がる、または横ばいになると予想する方
    • このような方にとって、おすすめの金利タイプとなっています。

      ■固定金利とは?

      固定金利

      固定金利とは、金利が一定となっているのが特徴です。
      金利の上昇リスクは、融資先の金融機関が引き受けるので、その分変動金利と比べて
      適用金利は高くなります。
      ただ金利が変わらないということは、裏を返せば、返済計画が立てやすいという
      メリットがあります。


      以上のことから、

      • ・お子さんの教育費がかかるので、返済額が一定である方が家計の管理をしやすい方
      • ・(金利が変動してもいいように)長期間で借りる方
      • ・今後金利が上昇すると予想する方
      このような方にとって、おすすめの金利タイプとなっています。

      ■固定期間選択型とは?

      住宅ローンの金利には、変動と固定を合わせた固定期間選択型を選べる金融機関も
      存在します。
      これは、最初の数年間は固定金利で借り、一定期間が経過した後は、
      変動金利に移行するというタイプです。
      (なお最初の固定期間が終了しても、再び固定金利を選べるローンもあります)。


      このタイプを選ぶことで、変動金利と固定金利の両方のメリットを受けられるという
      良い点もあります。
      固定金利の期間が長いほど金利は高くなるので、最初に固定期間が適用される期間の
      長さもよく検討するようにしましょう。

      結局、住宅ローンの金利はどちらがお得なの?

      通帳と電卓

      結論を言うと、今後の金利が上がるのか下がるのか、誰にも予測できません。
      変動金利で借りた方がお得なのか、固定金利の方がお得なのかは、完済した時点で
      初めてわかるのです。
      したがって、借り入れ時点では、変動金利で借りた方がお得か、固定金利で借りた方がお得かは、判断できないということになります。


      ただし、賢い住宅ローンの借り方というものはあります。

      • 1.家庭や借り入れ状況を考慮し、適切な金利タイプを選択する。
      • 2.住宅ローンを借りた後も、繰り上げ返済をしたり、住宅ローンの借り換えを検討
        したりするなど、状況に応じて借り入れ状況を見直す。


      金利は、その都度、変動するものです。
      借りるときだけでなく、借りた後も金利をチェックするようにしましょう。


      今回は、住宅ローンの金利についてご説明しました。
      今後、金利が上昇するかどうかは専門家でもわかりません。
      ただし、変動金利と固定金利、それぞれのメリット・デメリットをよく理解しておく
      ことで、どちらが合っているのか選ぶことはできます。
      住宅ローンは借りっぱなしではなく、繰り上げ返済や借り換えを検討するなどして、
      お得に利用していきましょう。